アルゼンチンアリ

引き続きアルゼンチンアリに注意しましょう

平成24年10月12日、特定外来生物であるアルゼンチンアリが坂祝町内で確認されました。アルゼンチンアリは、在来のアリを駆逐して地域の生態系に影響を与えるほか、生息地域内の住民への生活被害および農業被害が発生する恐れがあるため、継続的な防除によるアルゼンチンアリの根絶または生息数の削減が必須となっています。
 坂祝町では、「清流の国ぎふ森林・環境税」を活用して、県、町及び土地管理者が連携した防除を実施しています。

坂祝町での取り組み
  • 一斉防除
    町、住民及び事業所が連携して、春季5月、夏季7月、秋季10月の年3回、「ベイト剤」を配付し、防除を実施します。防除実施区域内のアパートの管理者及び自治会未加入の方は、水道環境課にてベイト剤を配付します。
  • 重点防除(町委託業者)
    生息範囲調査及びモニタリング調査を実施するにあたり、調査結果記録後、アルゼンチンアリを確認した場合「液剤」による防除を行っています。
  • ベイト剤(粒剤)による重点防除(町委託業者)
    住民及び事業所が行う一斉防除に合わせて、5月、7月、10月の3回、主に道路(町道及び県道)などの公有地の防除を実施します。
  • 拡散防止防除(町委託業者)
    アルゼンチンアリの封じ込み図るため、防除計画区域の中に外周ゾーン(拡散防止エリア)を設定し、外周ゾーンをメインとして、5月から10月までの期間に月1回の営巣地探査を実施し、営巣地を発見した場合は、液剤にて随時防除を実施しています。
  • 生息範囲調査及び生息状況のモニタリング調査(町委託業者)
    粘着トラップを使用した生息範囲調査を4月と9月に実施します。
    ショ糖ベイトによる生息範囲のモニタリング調査を年間3回(春季5月・夏季7月・秋季9月)の一斉防除の前後に行います。
特徴
  • 体長約2.5mm(働きアリ)
  • 体の色は茶褐色。
  • 日本のアリと比較して、体が細長く、長い触角を持つ。
  • 動きが素早く、多数で行列を作る。
生態
  • 気温が5℃から35℃で活発に活動し、冬季間は活動性が低く巣の中で過ごす。
  • 毒は持たないが咬むことがある。
  • 年間に生息域が100メートルから200メートル程度拡大する。
  • 巣は地中だけでなく、コンクリート壁の隙間やプランターボックスの中や下などにも作る。
被害
  • 不快害虫としての被害
    アルゼンチンアリは行列を作って屋内に侵入することで、人に対して不快感・恐怖感を与えることがあります。
  • 農業害虫としての被害
    農業害虫にもなるアブラムシ類やカイガラムシ類などの分泌する甘い蜜を好むアルゼンチンアリは、これらの昆虫を外敵から保護するため、アブラムシ類・カイガラムシ類による農作物への被害を助長してしまうことがありあます。
  • 生態系への被害
    アルゼンチンアリは、競争力・攻撃性が非常に高く、その侵入地では、在来のアリの種数が著しく減少します。また、在来アリの減少に伴い、生物種の構成のバランスが変化し、地域の生態系に悪影響を及ぼす恐れもあります。
対策
 アルゼンチンアリは、繁殖力が大変強く侵入地域で防除が、完全駆除に成功した例はありません。このため、現時点で根本的な防除法は紹介できませんが、アリが集まりやすい環境をなくすことと、各種殺虫剤を効果的に組み合わせることで、家屋内への侵入はかなり防ぐことができます。また、市販の中性洗剤を薄めた液体や熱湯を巣へ流し込むことでも駆除は可能です。
特定外来生物とは
 生態系、人の生命若しくは身体又は農林水産業にかかる被害を及ぼすものとして、「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」により現在、動植物合わせて105種が指定(最終更新:平成23年7月1日)されています。

参考環境省HP

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水道環境課 環境係
0574-66-2407